炭酸ガスレーザー装置
当院では開院時からアレルギー性鼻炎の治療にレーザー療法を用いております。
*診察・手術・処置費用はすべて保険適応です。
約12,000円の自己負担です。
CO2レーザーの利点
メスや電気凝固療法に比べ組織への侵襲が少ないため、鼻粘膜下組織へのダメージがほとんど無く、血管からの出血もほとんどみられません。
鼻粘膜の表層を結合識化してしまうことにより、アレルギーの反応の場を減少、ブヨブヨに腫れている粘膜を焼灼することにより、空気の通りをよくし鼻づまりを改善します。
術後の痛みや出血がほとんどないためお仕事のあいまに簡単に行えます。
どのような人が適応になりますか?
- 内服薬や点鼻薬を使っても鼻づまりの改善が乏しい方
- 内服薬が眠くなり、なるべく飲みたくない方
- 妊娠中や妊娠予定で内服できない方
- ひどい花粉症であらかじめ、予防効果を期待したい方
いつ受けたらよいでしょうか?
通年性アレルギーに方はいつでも適応できます。
花粉症の方は花粉の飛散する前にすませておく必要がありますので、12月から2月初旬までが適応の時期になります。
手術方法と経過
- 麻酔を浸したガーゼを鼻内につめて10分の表面麻酔を2回します。
- CO2(炭酸ガス)レーザーを用いて鼻粘膜に照射いたします。
片側約5分から10分です。炭酸ガスレーザーは鼻粘膜表層で吸収されてしましますので、手術中の痛みはほとんどありません。
- 手術中こげくさい臭いが発生しますので、口から息を吸い、鼻へはいていただきます。
- 術後は通常の外来診察同様に会計をすませ、帰宅もしくは仕事に復帰して いただけます。
- 翌日から焼灼の反応で一時的に鼻づまりが強くなり、鼻内にはかさぶたやゼリーのような鼻汁がたまります。これらを術後3日から4日の時点で排除させていただきますと快適になります。
- 手術から2週間ぐらい経ちますと、反応性の腫れやかさぶたは消失します。
手術効果について
- 鼻づまりには約90%、鼻水、くしゃみには約60%の効果が期待できます。
- 個人差はありますが約1~2年ほど持続します。
- 花粉症の方は引き続き抗アレルギー剤の内服を行いますと、花粉シーズンが 楽に過ごせます。
●レーザー照射前
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●レーザー照射後
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